自分の腕で勝負できる
お客様を笑顔にできる
開業する為の資金も少しがんばればどうにかなりそうだ
このように考えて飲食店での独立を目指している方は非常に多いでしょう。
そして、借入の手続きや事業計画書・創業計画書の作り方がわからない、という方も非常に多いでしょう。
ここでは、飲食店の開業を目指されている方の創業融資成功へのこつや融資計画書作成のヒントになるような事例を紹介したいと思います。
起業支援Bizの目次
飲食店開業の融資における経験の重要性
- 学生時代から食べることが大好きで、これまでに数百もの飲食店で食事をしてきました。
- 流行っているお店の評判の料理をたくさん食べ、どういった料理が注文されるかを研究し尽くしました。
- 僕がやる飲食店は流行ることは間違いないので開業することにしました。
融資は投資と違い、固すぎるくらい固く行われるものです。
そこで重視されるのは実務経験です。
飲食業の創業融資では特に経験が大事です。
上の例では経験があるのかないのか全くわかりません。
経験がたっぷりあったとしても伝わりません。
なので、創業動機については「◯◯年やってきた経験を生かして」というように具体的に書きましょう。
ちなみに、日本政策金融公庫では無担保無保証の制度を使う際には、経験年数が6年以上という条件があります。
これを見てもいかに経験に重きを置いているかがわかりますね。
セールスポイントはどこ?飲食業の安売りは融資においては危険信号
- 安い仕入先を見つけ、近所のどの競合店よりも安くします。
- 人件費も最低限に抑えることで安さを維持していきます。
お客様にとって安さは魅力的かもしれませんが、安さで勝負できる時代は終わっています。
今の時代は、少し高くてもいいものを食べたい人が主流です。
そして、審査側も安さだけで勝負する飲食店の開業者に対しては、利益率の低さからリスクが大きいと判断します。
内装に凝っている、接客が特徴的である、メニューが斬新である等利益はしっかり確保した上で、競合店との差別化が図れるものをセールスポイントとしましょう。
資金計画から融資金額を増やすことを心がけよう
開業にかかる最低限のお金は1,000万円。
自己資金は300万円あるので700万円借りれれば資金的には間に合う計画です。
しかし、開業時には少しでも余裕が欲しくなるのが人間というものです。
飲食店の創業融資として1,000万円あれば、精神的にも資金的にも安心でしょう。
しかし、金融機関は必要なお金しか貸してくれませんし、その必要なお金についても、設備資金であれば見積書、運転資金であればその算出の根拠を示さねばなりません。
700万円で足りるのに1,000万円は貸してくれませんが、資金計画上で1,000万円が必要だと訴えることができれば調達の可能性も上がります。
これが認められれば、300万円分の余裕を持って開業することができます。
これは非常に大きなアドバンテージとなります。
では、どうすればいいのでしょうか。運転資金の額をより正確に出すことで1,000万円が必要な理由を伝えられます。
なかなか難しいことですが、これをクリアしなければ、余裕を持った開業は実現できません。
どうすればいいのかがわからない場合には、専門家のアドバイスを受けてみるのをお勧めします。
成功する融資の際の収支見込みの立て方
収支見込
- 1ヶ月の売上は500万円
- 仕入は値切りまくって100万円
- 人件費などの経費も削りまくって200万円
- 利益は200万円
これだけ利益が出るから返済は余裕です。だから貸してください。
たしかに、これが実現すれば素晴らしいお店です。
自信もあるのでしょう。
しかし、審査担当者からすると、バラ色で実現の可能性が低い計画に見えてしまいます。
審査担当者は、この広さでこの従業員数なら売上はこれくらい、みたいな指標を持っており、その数字と計画書の数字を比較します。
大きな乖離があると、その時点で審査は厳しくなってしまいます。
これまでの勤務経験や知合いの店舗などの売上や経費を参考にすると、それほど的外れな数字にはならないでしょう。
まずは、事業計画書・創業計画書を完成させて、融資を受けなければ開業ができません。
上記のケースを参考に資金調達を成功させてください。
もし、経験年数や借入額に不安のある場合には、ご相談ください。
お手伝いさせていただきますよ。